キリスト教用語の誤用(2)

キリスト教用語の誤用(1)より
「原理講論」これを読んでみるとキリスト教に関して余りにも無知で、初歩的な間違いの多さに驚くばかりでなのである。

★ 何故、初歩的なキリスト教用語の間違いが多いか?

① 原理講論の編集者の中にクリスチャンがいなかった
 文教祖が師事していた金百文氏の著書「基督教根本原理」を見ると、原理講論はこれが下地となっているのは一目で判る。
    → 金百文著「基督教根本原理 三大原理」 
 
 その中にも同じ言葉の誤用が点々となされている。韓国でキリスト教会に通っていれば知っている筈の基本的な用語を彼等は知らないのだ。

② 韓国が国家的に漢字を廃止したため
 元々韓国では厳密な身分制度があった影響で両班・知識階級は漢字で書かれた書物、更に聖書など彼等だけが読んで、一般庶民は読めないどころか文盲が多かった。(そこに日帝時代の日本が韓国民の識字率を高めるためハングル教育を施したが)

 それに拍車をかけたのが戦後の国家的な漢字廃止政策だった。分かり易く言うと、日本で漢字が廃止され全てひらがなで書くようなもの。同音異義語が沢山あるため混乱が多々起きる。韓国語で「チョン」と言うと150もの漢字がある。

 高度な書物ほど理解するのが難しい。後に統一教会も韓国語版原理講論もハングルのみの本しか売れず、漢字が混在した本は絶版にするという話が出たこともあった。原理講論を初めて読む人はハングルのみでは何を書いてあるかさっぱり分からない筈だ。
    →  「漢字廃止で韓国に何が起こったか」( 呉善華)

③ 韓国人は漢字言葉を勝手に解釈することが日常化
 そのような状況下で更に拙いのは、韓国人は概して漢字言葉を勝手に解釈することが日常化してしまっていること。その故か、言葉に責任を持たない傾向が強い。統一教会はその典型。

 「怨讐を愛せ」というキリスト教で最も重要なメッセージについて、何の呵責もなく「恩讐を愛せ」という誤字を頻繁に使っている。
 ある時日本の会長にそれを指摘すると何と… 「問題ない!」の一言。何を言っても糠に釘だった。

④ 宗教用語は特殊な使い方をする
[参考] 金東俊神田外語大名誉教授(文学博士 元NHKハングル講座講師)
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「宗教用語と言うのは普通の用語と違った使い方をする場合があります。
現在、会話で使っている言葉とは非常に感覚が違う単語を点々と使っております。
宗教関係の本を読むときはそれは考えなくてはいけない。
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宗教関係、特にプロテスタントや新興団体にも、この「漢字言葉を勝手に解釈する」傾向が時々見られ、その説教風景がネットに流れている。

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